産後の尿もれは、私だけですか?
いいえ。出産経験者への実態調査では、産後に尿もれがあった人は53.2%と、半数を超えています(複数回答・n=8,680)。妊娠中も44.7%にありました。
産後の尿もれは、時間とともに軽くなっていくことが多いとされています。ただし、産後数か月たっても続く場合や、外出をためらうなど生活に影響が出ている場合は、そのままにせず産婦人科や泌尿器科で相談することがすすめられます。
出典:日本女性財団「妊娠中出産後の母体の身体トラブル実態調査」2022
Ask the expert
診察室では聞きそびれてしまうこと、いまさら聞きにくいこと。よく寄せられる質問に、一般的な情報としてお答えします。個別の診断・治療の判断はできません。症状のご相談は医療機関へお願いします。
いいえ。出産経験者への実態調査では、産後に尿もれがあった人は53.2%と、半数を超えています(複数回答・n=8,680)。妊娠中も44.7%にありました。
産後の尿もれは、時間とともに軽くなっていくことが多いとされています。ただし、産後数か月たっても続く場合や、外出をためらうなど生活に影響が出ている場合は、そのままにせず産婦人科や泌尿器科で相談することがすすめられます。
出典:日本女性財団「妊娠中出産後の母体の身体トラブル実態調査」2022
我慢が前提ではありません。同じ調査では、産後に症状があっても受診した人は15%にとどまり、自由記述には「我慢するしかなかった」という声が数多く寄せられています。
骨盤底の症状には、生活の工夫、骨盤底筋トレーニング、膀胱訓練などの行動療法をはじめ、手術以外の選択肢を含めた対処法があるとされています。「産んだのだから当たり前」と流さずに、困っていることをそのまま伝えてよい悩みです。
出典:日本女性財団「妊娠中出産後の母体の身体トラブル実態調査」2022
「よくあること」と「仕方がないこと」は違います。全国疫学調査では、症状があっても受診しない理由として15.0%の人が「年のせいだと思っているから」を挙げています。
たしかに頻度は年齢とともに上がりますが、原因に応じた対処法は年齢を問わずあるとされています。何歳からでも、相談する価値のある症状です。
出典:日本排尿機能学会「下部尿路症状に関する疫学調査(JaCS 2023)」
女性の尿もれ・頻尿・骨盤臓器脱は、泌尿器科、婦人科、またはその両方にまたがる領域を専門とするウロギネコロジー外来・骨盤底専門外来が窓口になります。男性の排尿の悩みは泌尿器科、便もれは大腸肛門科や消化器外科も選択肢です。
受診の際は、症状・いつから・困りごとをまとめた受診メモや、数日分の排尿日誌を持参すると、診察が具体的に進みやすくなります。
腹圧性尿失禁(くしゃみや運動でもれるタイプ)に対して、骨盤底筋トレーニングは治療の最初の選択肢の一つとしてガイドラインで推奨されています。症状が出る前から行うことも妨げられず、妊娠・出産や更年期といった節目の前に習慣にしておく考え方もあります。
一方で、自己流では正しく収縮できていないことが少なくないとされています。一度、専門家に確認してもらうのが近道です。
出典:日本排尿機能学会・日本泌尿器科学会編「女性下部尿路症状診療ガイドライン 第2版」2019
一般に、骨盤底の症状は、生活指導・行動療法・骨盤底筋トレーニングなどの保存的な方法から段階的に検討するとされています。最初の受診がそのまま手術につながるわけではありません。
手術を含む治療を検討する段階になっても、説明を聞いたうえで選ぶのはご本人です。迷う場合は、別の医師の意見(セカンドオピニオン)を聞くことも選択肢に含まれます。
出典:日本排尿機能学会・日本泌尿器科学会編「女性下部尿路症状診療ガイドライン 第2版」2019
Medical notice
本ページは一般的な情報提供を目的としています。特定の効果を保証したり、診断・治療に代わるものではありません。症状がある場合は医療機関にご相談ください。
監修:丸山 真理子(産婦人科専門医)